北海道胆振(いぶり)東部地震によって、大規模停電が発生し、全道的に様々な問題が起きています。ここでは、「医療関係」の情報に付いてまとめて掲載していきます。(2018年9月6日)

 

透析可能病院(23)と不可病院(16)
 日本透析医会ホームページから 9月6日20時58分現在

<<透析可 :施設数 = 23>>
●本別町国民健康保険病院
●社会医療法人母恋登別記念病院
●医療法人仁友会北彩都病院
●市立根室病院
●渓和会江別病院
●とよた腎泌尿器科クリニック
●倶知安厚生病院
●北海道大野記念病院
●道南ロイヤル病院(せたな町)
●札幌徳洲会病院
●市立室蘭総合病院
●函館五稜郭病院
●旭川赤十字病院
●苫小牧日翔病院
●KKR札幌医療センター
●JCOH札幌北辰病院
●八雲総合病院
●釧路赤十字病院
●公立芽室病院
●日鋼記念病院
●苫小牧市立病院
●萬田記念病院
●JCHO真下札幌北辰病院

<<透析不可:施設数 = 16>>
●社会医療法人母恋東室蘭サテライトクリニック
●札幌北クリニック
●北楡会開成病院
●腎臓内科めぐみクリニック
●わだ内科外科クリニック
●札幌朗愛会病院
●テスト施設
●医療法人社団H・N・メディック
●IMSグループイムス札幌消化器中央総合病院
●社会医療法人社団社団カレスサッポロ北光記念病院
●手稲いなづみ病院
●社会法人社団愛心館愛心メモリアル病院
●釧路泌尿器科クリニック
●宮の沢腎泌尿器科クリニック
●保坂内科クリニック
●ていね泌尿器科

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停電復旧について
 旭川、札幌、苫小牧などへ送電再開

 

菅官房長官は午後4時すぎの記者会見で、「政府としても全力を上げ、北海道電力とともに最大限対応しているところだ。現状としては、すでに27か所の水力発電所が再稼働し、午後1時35分に砂川火力発電所3号機が再稼働したと報告を受けている。これによって旭川、札幌、苫小牧、名寄周辺の一部の地域への送電が再開されている。今後、さらに奈井江火力発電所をはじめ順次、再稼働を進め、復旧範囲を広げていきたい」と述べました。
また、菅官房長官は「北海道電力に対しては、可能な限り、火力発電所などの再稼働を進めること、病院などの重要施設には電源車を派遣して電力を確保すること、状況に応じたきめ細かな情報発信を行うことを指示している。今夜中に100万キロワット近くまでは電力供給を復旧することを目指したいと思っているが、少しでも多くの地域への電力供給を可能にするため、電力供給が復旧した北海道民の皆さんには、可能な限りぜひ節電をお願いしたい」と述べました。

 

 

 

外来の受入をしていない病院 (9月6日)NHK調べ

市立釧路総合病院
日鋼記念病院(救急搬送は受入)
市立室蘭総合病院(救急搬送は受入)
王子総合病(救急搬送は受入)
苫小牧日翔病院(救急搬送も不可)

9月7日以降は不明。 北海道電力では、明日100万世帯の停電復旧を目指しており、それにより、非常用電源から通常の電源に切り換えることの出来る病院は、通常に戻る可能性があります。
 また、断水をしている地域はかなり限られており、病院では水が大量に必要なMRIや透析がありますが、透析を停止している病院はごく少数です。

 

9月6日 14時26分 災害基幹病院も救急外来休止

札幌市によりますと、地震による停電の影響で、市内にある12の災害基幹病院のうち、6つの病院で救急対応の一部、またはすべてができない状況になっているということです。
すべての救急対応ができないのは、NTT東日本札幌病院と北海道がんセンター、厚生病院です。
厚生病院は当初、受診歴のある患者のみ対応するとしていましたが、院内全体のライフラインが停止し、診療ができなくなりました。

軽傷のみ対応できるのは、東徳洲会病院とJCHO北辰病院です。

受診歴のある患者のみ対応するのはJCHO北海道病院です。

一方、札幌市内の救急対応可能な病院は、市立札幌病院、北海道大学病院、札幌医科大学病院、勤医協中央病院、北海道医療センター、渓仁会病院です。

 

 

9月6日 19時23分  断水について 

   「断水する」というデマが出回っているそうですので、正しい情報を

厚生労働省などによりますと、午後3時現在、北海道内では33の市町村で断水が起きていて、確認できているだけで3万777戸が断水しています。
このうち、
▽札幌市が1万5175戸
▽安平町が町内全域の5900戸
▽赤平市が市内全域の4200戸
▽日高町が2285戸
▽厚真町が町内全域の2100戸
▽函館市が522戸
▽三笠市で100戸
▽赤井川村で65戸
▽佐呂間町で60戸
▽浦河町で55戸
▽余市町で50戸
▽小樽市で48戸
▽池田町で45戸
▽喜茂別町で35戸
▽浦臼町と雨竜町で合わせて30戸
▽置戸町で20戸
▽増毛町と津別でそれぞれ17戸
▽京極町で14戸
▽秩父別町と愛別町でそれぞれ10戸
▽紋別市で7戸
▽洞爺湖町で5戸
▽釧路町で4戸
▽帯広市、▽幌加内町、▽更別村でそれぞれ1戸が断水しています。

さらに、戸数は把握できていないものの▽石狩市、▽江別市、▽登別市、▽南幌町、▽むかわ町でも断水が起きているということです。

 

9月6日 20時23分 新千歳空港停電解消
 国土交通省新千歳空港事務所などによりますと、地震の影響で停電が続いていた新千歳空港は、6日夕方には停電が解消し、午後9時半ごろ、非常用電源から通常の電力へ切り替わることになりました。これを受けて航空各社は、7日の運航再開を目指して、現在、運航スケジュールの調整を進めています。

(新千歳空港が再開すると、人だけでなく、物資の輸送が可能になり、多くのコンビニが既に閉店していますが、物流が戻ることが期待されます。)

 

 

9月6日 18:30現在  病院の被害


 厚生労働省によりますと緊急時に全国の病院の状況を集約するシステムなどで、午後3時までに確認できた範囲では、北海道内では349の病院が停電していて自家発電機などで対応しています。
また、62の病院で水道が使えなくなっています。

厚生労働省によりますと、今のところ入院患者の転院などが必要な病院はないということです。

一方、19の医療機関では停電や施設の被害によって人工透析に影響が出ていて、一部は周辺の施設での患者の受け入れを進めているということです。

また、医師や看護師などで作る災害派遣医療チーム「DMAT」は合わせて26チームが活動を始めていて、札幌市や苫小牧市などに本部を置き、活動しているということです。